第37回(令和7年2月実施) 心理学と心理的支援

書籍の中の文字や単語、文章を選択すると、その場でAI検索に行くことができます。

問題文は「第37回社会福祉士国家試験 試験問題」(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)より、出題当時の文言のまま掲載しています。正答は同センター公表の「合格基準及び正答」に基づきます。解説は管理人(ばっふぁ)が独自に作成したものです。

問題 7

次の記述のうち、エピソード記憶の事例として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  1. 1暗算をする際に、途中の計算結果を覚えておきながら計算を進めた。
  2. 2相手の電話番号を聞いて、携帯電話に登録するまで覚えていた。
  3. 3カナダは北アメリカ大陸にある国だと覚えていた。
  4. 4昔、練習して乗れるようになった自転車に、今でもうまく乗ることができた。
  5. 5昨日の晩御飯にとんかつを食べたことを思い出した。
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正答5

記憶の種類を分けて覚えているかを問う問題です。用語だけ並べても混ざるので、大きい枠から順に押さえます。

まず、残る長さで2つに分かれます。
…情報を短時間保持する働き。反復などがなければ数秒から数十秒で失われやすい。情報を保持しながら処理するとは区別する
・長期記憶…長く残る記憶

長期記憶は宣言的記憶と非宣言的記憶に大別されます。代表例として次の3つを押さえます。
・エピソード記憶…自分が体験した出来事の記憶。「いつ・どこで・何があったか」がくっついている
・意味記憶…知識の記憶。体験と切り離された、ただの事実
…からだで覚えた記憶。自転車の乗り方、泳ぎ方、包丁の使い方

このうちエピソード記憶と意味記憶は、言葉で説明できるので、まとめて宣言的記憶と呼びます。非宣言的記憶には手続き記憶のほか、プライミングや条件づけなども含まれます。

エピソード記憶かどうかの見分け方は「自分が、いつ、体験したことか」です。「昨日の晩御飯にとんかつを食べた」は、自分の体験で、時も場面もついています。だから選択肢5が正答です。

同じ「覚えていた」でも、「カナダは北アメリカ大陸にある国だ」は知識であって、いつ覚えたかも思い出せません。これが意味記憶です。

管理人の視点: この分け方は、のある方と関わるときにそのまま効いてきます。先に失われやすいのはエピソード記憶です。「さっきご飯を食べた」という出来事が残らないので、何度も同じことを聞かれます。一方で手続き記憶は最後まで残りやすく、長年やってきた洗濯物のたたみ方や、包丁の使い方はできることが多い。「もう何もできない人」と見てしまうと、この残っている力を取り上げてしまいます。何が失われて何が残っているのかを分けて見る。そのための知識です。

選択肢1

✕ 適切ではありません

暗算の途中の結果を一時的に保持しながら計算を進める働きは、ワーキングメモリ(作動記憶)に当たる。情報の短時間の保持に着目する短期記憶と関連するが、両者は同じ概念ではない。体験した出来事のエピソード記憶とも区別する。

選択肢2

✕ 適切ではありません

電話番号を登録するまでの短い間だけ覚えておくのは短期記憶です。登録し終えればたいてい忘れてしまうことからも分かります。

選択肢3

✕ 適切ではありません

これは意味記憶です。知識として覚えているだけで、「いつ・どこで覚えたか」という体験がくっついていません。

選択肢4

✕ 適切ではありません

これは手続き記憶です。からだで覚えた技能で、言葉で説明しにくいのが特徴です。

選択肢5(正答)

○ 適切です

自分が昨日体験した出来事で、時も場面もついています。これがエピソード記憶です。

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問題 8

職場における人間関係や意思決定に関する課題が生じたときに、その原因を理解したうえで、対応策を考えることが重要である。次の記述のような課題が職場で生じたときに、社会的抑制による事例として、最も適切なものを1つ選びなさい。

  1. 1上司があまり成長を期待していなかった職員よりも、期待をしていた職員の方が次第に業績が向上するようになった。
  2. 2会議中、本当は反対したかったが、他の多くの参加者が賛成したので賛成してしまった。
  3. 3一人で考えていた内容よりも、全員が参加した会議で決めた内容の方が極端な結論になった。
  4. 4上司が仕事上の指導をするときに非常に近い距離まで接近してくるため、強い不快感が生じた。
  5. 5個室で一人で作業に取り組んだときよりも、大勢が一緒にいる部屋で取り組んだときの方が、他人の目が気になって効率が悪くなってしまった。
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正答5

人が周りにいることで、かえって成績が落ちる現象を「社会的抑制」といいます。対になる言葉とセットで覚えます。

・社会的促進…人に見られていると成績が上がる。慣れた作業・簡単な作業のとき
・社会的抑制…人に見られていると成績が下がる。不慣れな作業・複雑な作業のとき

同じ「人がいる」でも、その作業に慣れているかどうかで向きが逆になる、というのがこの2つの関係です。選択肢5は「他人の目が気になって効率が悪くなった」とありますから、社会的抑制です。

この問題は、ほかの選択肢もすべて別の心理学用語の説明になっています。まとめて覚えてしまうと得です。

・ピグマリオン効果(教師期待効果)…期待をかけられた人の成績が実際に伸びる
・同調…自分は違うと思っていても、多数派に合わせてしまう
・集団極性化…集団で話し合うと、一人で考えたときより極端な結論になる
・パーソナルスペース…人が不快に感じずにいられる、他人との距離

管理人の視点: 新人職員の指導でよく起きるのが、この社会的抑制です。まだ慣れない移乗の介助を、先輩がすぐ後ろでじっと見ている。手が止まる、順番を飛ばす、声かけを忘れる。「集中していない」と受け取られがちですが、見られていること自体が原因です。私は、慣れるまでは離れた場所から見る、または先に一人で練習できる場を作るようにしています。逆に、すっかり慣れた作業なら人の目があったほうが良い張りになります。

選択肢1

✕ 適切ではありません

これはピグマリオン効果(教師期待効果)です。期待をかけられた人が、その期待どおりに伸びていく現象を指します。

選択肢2

✕ 適切ではありません

これは同調です。本当は反対でも、多数派に合わせてしまう行動をいいます。アッシュの実験がよく知られています。

選択肢3

✕ 適切ではありません

これは集団極性化です。集団で話し合うと、一人で考えたときより結論が極端な方へ振れる現象をいいます。

選択肢4

✕ 適切ではありません

これはパーソナルスペースが侵されたことによる不快感です。人には、それ以上近づかれると落ち着かなくなる距離があります。

選択肢5(正答)

○ 適切です

人に見られていることで、慣れない作業や複雑な作業の成績が落ちることを社会的抑制といいます。逆に成績が上がる場合は社会的促進です。

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問題 9

エリクソン(Erikson, E.)の発達段階説における青年期の心理社会的危機として、正しいものを1つ選びなさい。

  1. 1基本的信頼 対 基本的不信
  2. 2同一性 対 同一性混乱
  3. 3勤勉性 対 劣等感
  4. 4自発性 対 羞恥心
  5. 5ジェネラティビティ 対 停滞
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正答2

エリクソンの発達段階説を問う問題です。8つの段階それぞれに「心理社会的危機」が置かれていて、その組み合わせを覚えているかが問われます。危機といっても悪いことではなく、その時期に向き合う課題という意味です。

・乳児期…基本的信頼 対 基本的不信
・幼児期前期…自律性 対 恥・疑惑
・幼児期後期…自発性(積極性) 対 罪悪感
・学童期…勤勉性 対 劣等感
・青年期…同一性 対 同一性混乱
・成人期前期…親密性 対 孤立
・成人期後期…ジェネラティビティ(世代性) 対 停滞
・老年期…統合 対 絶望

青年期は「同一性 対 同一性混乱」です。同一性は、つまり「自分は何者か」という感覚のことです。だから選択肢2が正答になります。

この問題で気をつけたいのが選択肢4です。「自発性」も「羞恥心(恥)」も表には出てくる言葉ですが、組み合わせが違います。自発性と対になるのは罪悪感で、恥・疑惑と対になるのは自律性です。言葉を単独で覚えていると引っかかります。必ずペアで覚えてください。

管理人の視点: この表は、高齢者施設の回想法(昔の話をうかがう関わり)の根拠にもなっています。老年期の課題は「統合 対 絶望」で、自分の人生をこれでよかったと受け止められるかどうかが問われる時期です。昔の話をうかがうことは、ただの世間話ではなく、その受け止め直しを手伝う関わりです。「同じ話を何度も聞かされる」ではなく「いま人生をまとめている最中」と見えると、聞き方が変わります。

選択肢1

✕ 適切ではありません

正しくありません。基本的信頼 対 基本的不信は乳児期の課題です。世話をされる体験を通して、人と世界は信じられるという感覚をつくる時期です。

選択肢2(正答)

○ 適切です

正しいです(正答)。青年期の心理社会的危機は同一性 対 同一性混乱です。同一性(アイデンティティ)とは「自分は何者か」という感覚のことです。

選択肢3

✕ 適切ではありません

正しくありません。勤勉性 対 劣等感は学童期の課題です。学びや作業をやり遂げる体験を積む時期にあたります。

選択肢4

✕ 適切ではありません

正しくありません。組み合わせが違います。自発性と対になるのは罪悪感(幼児期後期)で、恥・疑惑と対になるのは自律性(幼児期前期)です。

選択肢5

✕ 適切ではありません

正しくありません。ジェネラティビティ(世代性) 対 停滞は成人期後期の課題です。次の世代を育てることに関心が向かう時期です。

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問題 10

レジリエンスに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  1. 1ストレスをもたらす原因となる出来事のことである。
  2. 2強いストレスや心理的傷つきを伴う経験から、個人が持つ回復していく力のことである。
  3. 3ストレスに伴って生じた不快な情動を、意識的に低減する方略のことである。
  4. 4心的外傷となった過去の出来事を、あたかも今生じているかのように経験することである。
  5. 5社会的な関係の中で行われる支え合いや支援のことである。
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正答2

レジリエンスの意味を問う問題です。ストレスをめぐる言葉は似たものが並ぶので、次のように役割で分けて覚えます。

・ストレッサー…ストレスの原因になる出来事そのもの
・ストレス反応…その結果、心やからだに出てくる不調
・コーピング…ストレスに対処するために、意識して行う工夫
・ソーシャルサポート…周りの人から受けられる支えや助け
・レジリエンス…強いストレスや心の傷つきを経験しても、そこから立ち直っていく力

レジリエンスは「回復していく力」です。もともと「はね返す・元に戻る」という意味の言葉で、折れずにしなる竹のような強さを指します。だから選択肢2が正答です。

まちがえやすいのは選択肢3のコーピングです。コーピングは「対処するためにやること」、レジリエンスは「立ち直っていく力」です。行為なのか、その人が持つ力なのか、で分かれます。

管理人の視点: レジリエンスは「もともと強い人が持っているもの」と読まれがちですが、そうではありません。頼れる人がいる、居場所がある、役割がある。こうした周りの条件がそろっているほど育つことが知られています。ここが支援者にとって大事なところです。私たちがやれるのは「強くなってください」と励ますことではなく、その人が立ち直るときに使える資源を増やすことです。声をかけられる相手を一人増やす、通える場所を一つ増やす。それがレジリエンスを支える具体の仕事になります。

選択肢1

✕ 適切ではありません

これはストレッサーの説明です。ストレスの原因になる出来事そのものを指します。

選択肢2(正答)

○ 適切です

レジリエンスとは、強いストレスや心理的な傷つきを経験しても、そこから回復していく力のことです。

選択肢3

✕ 適切ではありません

これはコーピング(ストレス対処)の説明です。とくに、つらい気持ちのほうを和らげようとするやり方を情動焦点型コーピングといいます。

選択肢4

✕ 適切ではありません

これはフラッシュバック(再体験)の説明です。心的外傷後ストレス障害(PTSD)にみられる症状の一つです。

選択肢5

✕ 適切ではありません

これはソーシャルサポートの説明です。周りの人から受けられる支えのことで、レジリエンスを育てる条件にはなりますが、同じものではありません。

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問題 11

事例を読んで、マイクロカウンセリングのかかわり行動や基本的傾聴技法に基づいた面接の最初の段階の応答として、最も適切なものを1つ選びなさい。

〔事 例〕

認知症のある親の介護について負担を感じている相談者が、地域包括支援センターを訪れ、社会福祉士が面接を行った。相談者は「何度も同じことを聞いてくるのでイライラして、つい強い口調で怒ってしまう」と訴えた。

  1. 1「同じことを聞かれても、いつも初めてのように答えるといいですよ」
  2. 2「それは適切な行動ではないですよね」
  3. 3「私もあなたと同じような経験をしたので、あなたの気持ちがよくわかります」
  4. 4「その状況について、もう少し詳しく話してもらえませんか」
  5. 5「正確に記録したいので、ゆっくり話してもらえませんか」
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正答4

マイクロカウンセリング(アイビイが体系化した)に基づいて、面接の最初の段階で何をするかを問う事例問題です。

マイクロカウンセリングは技法を積み上げの形に整理していて、下から順に次のようになっています。

・かかわり行動…目線、姿勢、声の調子、相手の話についていくこと。すべての土台
・基本的傾聴技法…開かれた質問、うながし、いいかえ、要約、感情の反映
・積極技法…助言、情報提供、指示など、支援者から働きかけるもの

大事なのは順番です。土台のかかわり行動と傾聴を飛ばして、いきなり助言や指示から入らない。面接の最初の段階でやることは、相手の話を広げて、まず十分に聴くことです。

その目で選択肢を見ると、選択肢4「その状況について、もう少し詳しく話してもらえませんか」だけが、相手に自由に語ってもらう問いかけ(開かれた質問)になっています。ほかは、助言・評価・自分の話・記録の都合で、どれも相手の話を止めてしまいます。

管理人の視点: 相談の場で私がいちばん気をつけているのが、ここです。介護の負担を訴えられると、つい「を増やしませんか」と口が出そうになります。でもそれを最初に言った瞬間、その人が本当に言いたかったこと、たとえば「怒ってしまう自分が嫌だ」という話は、もう出てきません。制度の説明はいつでもできます。最初は聴くだけ、と決めておくくらいでちょうどよいと思っています。

選択肢1

✕ 適切ではありません

助言にあたります。面接の最初の段階でいきなり対応の仕方を教えると、相談者が本当に話したかったことが出てこなくなります。

選択肢2

✕ 適切ではありません

相談者の行動を評価し、責める言い方になっています。相談者はすでに「つい強い口調で怒ってしまう」自分を責めており、追いつめることになります。

選択肢3

✕ 適切ではありません

「よくわかります」と決めつけると、相談者はそれ以上話せなくなります。介護の状況も感じ方も人によって違うため、分かったことにしてはいけません。

選択肢4(正答)

○ 適切です

開かれた質問で、相談者に自由に語ってもらう応答です。面接の最初の段階にふさわしい基本的傾聴技法にあたります。

選択肢5

✕ 適切ではありません

記録という支援者の側の都合を先に出しています。相談者の話を聴くことより手続きが優先されており、面接の最初の応答としては適切ではありません。

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問題 12

認知行動療法に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

  1. 1不安を「生の欲望」と捉え、不安にとらわれずに行動するよう指導する。
  2. 2クライエントが記憶や夢などを語る自由連想法が用いられる。
  3. 3抑圧されていることによって、対象者が気づいていない無意識への気づきを促す。
  4. 4不適応を生み出している行動や思考を、適応的なスタイルに変化させるように働きかける。
  5. 5クライエントの行動に焦点を当てて、強化因子を用いて介入するため、感情面の変化は目標としない。
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正答4

認知行動療法の考え方を問う問題です。心理療法は、何に働きかけるかで分けて覚えると混ざりません。

・精神分析…無意識に働きかける。自由連想法を使い、本人が気づいていない気持ちへの気づきをうながす
・森田療法…不安を「生の欲望」の裏返しと捉える。不安を無くそうとせず、あるがままに受け止めて行動する
・来談者中心療法…受容・共感・自己一致によって、本人が本来もつ力が働くようにする
・行動療法…行動に働きかける。学習の理論を使う
・認知行動療法…認知(ものの受け取り方・考え方)と行動の両方に働きかける

認知行動療法は、不適応を生んでいる考え方や行動に気づき、それを適応的なものに変えていく方法です。だから選択肢4が正答になります。

選択肢5は「感情面の変化は目標としない」というところが誤りです。認知行動療法は、考え方と行動を変えることを通して、気分や不安といった感情面がらくになることを目指します。

管理人の視点: 認知行動療法そのものは、訓練を受けた人が行う専門的な治療です。ここは越えてはいけない線です。ただし、その考え方は日々の関わりにも役立ちます。「自分は家族に迷惑をかけているだけだ」という受け取り方が、その人をいっそう苦しくしていることがあります。そういうとき、いきなり否定するのではなく、実際にどんな場面でそう感じたのかを一緒に確かめていく。事実と受け取り方を分けて見る。それだけでも、ずいぶん楽になる方がいます。

選択肢1

✕ 適切ではありません

これは森田療法の説明です。不安を「生の欲望」の裏返しと捉え、不安を無くそうとせずあるがままに受け止めて行動することを重んじます。

選択肢2

✕ 適切ではありません

自由連想法は精神分析で用いられる方法です。頭に浮かんだことをそのまま語ってもらいます。

選択肢3

✕ 適切ではありません

抑圧された無意識の内容への気づきを促す説明は精神分析に対応する。認知行動療法では、状況に伴う考え方・感情・行動などの関係を捉え、本人がまだ気づいていない自動思考にも気づけるよう支援する。すでに意識できている内容だけを扱うわけではない。

選択肢4(正答)

○ 適切です

認知行動療法は、不適応を生んでいる行動や考え方に気づき、それを適応的なものへ変えていくよう働きかける方法です。

選択肢5

✕ 適切ではありません

前半は行動療法の説明ですが、認知行動療法は感情面の変化も目標にします。考え方と行動を変えることを通して、気分や不安がらくになることを目指すものです。

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出典

用語の説明

手続き記憶てつづききおく

自転車の乗り方、楽器の演奏、編み物など、繰り返しの練習によって体で覚えた技能の記憶。長期記憶の一つで、言葉では説明しにくいのが特徴です。認知症が進んでも比較的保たれやすいとされ、本人の力を発揮してもらうケアの手がかりになります。

用語の説明

面接技法めんせつぎほう

相談面接で使う具体的な技術。うなずきや相づち、繰り返し、要約、開かれた質問と閉じられた質問の使い分け、感情の反射などがあります。

用語の説明

認知症にんちしょう

脳の病気や障害によって記憶や判断などの認知機能が低下し、日常生活に支障が出ている状態のこと。年齢相応の物忘れとは違い、背景に原因となる病気がある点が区別のかぎです。アルツハイマー型、血管性、レビー小体型、前頭側頭型といった原因ごとの特徴の違いが繰り返し問われます。

用語の説明

ショートステイしょーとすてい

介護をしている家族が休養したり急な用事ができたりしたときなどに、高齢者が短期間だけ施設に泊まって介護や機能訓練を受けるサービスのこと。介護保険では短期入所生活介護、短期入所療養介護として位置づけられています。在宅生活を続けるための支えという性格を押さえましょう。

用語の説明

短期記憶たんききおく

少量の情報を短時間保持する働きです。反復等がなければ数秒から数十秒で失われやすく、電話番号を入力するまで覚えておく場面などが例です。情報を保持しながら処理するワーキングメモリや、最近経験した出来事を覚える近時のエピソード記憶とは同一ではありません。

用語の説明

アイデンティティアイデンティティ

自分が自分であるという連続性や一貫性、社会の中での自分の位置づけについての感覚です。エリクソンは青年期の課題を「同一性 対 同一性混乱」としました。経験や関係の変化を通じて形成・再構成されるもので、性格や価値観が一生変わらないという意味ではありません。

用語の説明

ワーキングメモリ

情報を短い間保持しながら、理解や計算、並べ替えなどの処理に使う働きです。電話番号を覚えながら逆順に言うときなどに関わります。長く保存する記憶や、保持だけに着目する短期記憶と区別します。